子供を真っ直ぐに育てる「格好いい人になれ」という意識

子育てしたことはなくとも、子育てされたことは誰にでもあります。色んな育て方をされてきたことでしょう。感謝している人も恨んでいる人もいる。どちらでしょうか。

そんな人たちも大人になり、自分の子供を育てるとき。自分が嫌だったことはさせたくない。自分の良かったところは受け継いで欲しい。そんな時、どのように育てようかとは、みんな考えることです。

しかし、子供の時にどのように育てられたかったか。どのような言葉をかけられたかったかを考えることは、意外に少なくはないでしょうか。

子供の憧れる人とは

子供は何かに憧れるものです。それは職業であったり、ヒーローやヒロインであったりしますが、現実には中々その通りになれません。どこかで現実とのすり合わせをします。

ただ、子供達が憧れる職業やヒーローヒロイン達は、その人格も含めてのことです。

頭が良く難事件を解決する警察官。ちょっと抜けているけど明るくて強敵に立ち向かうヒーロー、心が奇麗で芯の強いヒロイン。自分勝手だけど虐げられた人を見捨てられないダークヒーロー。差別をせず、誰にでも手をさしのべるお姫様。早く走れるランナー。世界に通じるサッカー選手。優しくて強い格闘家。みんなを驚かせるダンサー。どれも好ましいところのある人物です。

憧れた人物の技術や知識は様々です。しかし、どんな人物がそういう人であれば嬉しいかを考えてみると、意外とみんな同じようなものなんです。

初めの絵本は、善良な人達が「めでたしめでたし」となって話が終わるものです。

憧れた「格好良い人」を子供と一緒に考える

あこがれの人物に近づくにはどうすればいいのか、一緒に考えて教えることができれば、どのように人生が変わるでしょうか。自分自身がどんなことに憧れているか具体的にわかっていれば、どのように行動できるでしょうか。

格好良い人とはどのような人でしょう。

鉛筆で書く絵が上手い。ぱらぱら漫画が得意。数学が得意。地層について詳しい。ギターが弾ける。

どれも格好良いです。

しかし、格好良い技術を持っている人が、平気で暴力を振るったり、嘘をついたり、盗んだり、悪口を言ったり、弱いものイジメをしていればどうでしょうか。

憧れますか?

格好良い子供を育てるために

あこがれの人には格好良くあってほしい、そういう気持ちは誰にでもあります。自分が子供であっても格好良いと思える心を持てていますか?

子供に期待されれば、格好良く応えたくはないでしょうか。期待されて、応えられると嬉しいものです。それは子供も同じ。だったら、子供が格好良くなることを期待してもいいはずです。

もちろん完璧にはなれません。それでも、欠点があるなりに格好良い奴になれたらいいですよね。