生ゴミ処理は米ぬかと土だけで簡単にできる

料理をしているとどうしても出てしまう生ごみ。毎日のこととなると結構な量になります。

普通はゴミ箱に入れてしまうのですが、ゴミ袋には他のゴミも入れるわけで。開けるたびに生ごみの臭いがする。

生ゴミをいちいちビニール袋に入れて縛ってというのもいいのですが、袋を準備するのって意外と手間ですし、いざという時になくなっていることもあります。それにゴミが減るわけではないのでこまめに捨てることになります。

では生ゴミだけを別に処理してしまえばいいのだと。生ゴミは土に還すことにしました。

色々とやり方はあるのですが1カ月しないと土に還らないとか、虫が湧くとか言われています。しかし、ちょっとしたことに気をつければほぼ虫は湧きません。

はじめにやっていた方法は生ゴミを粉砕して土に混ぜて、それを小分けにして乾燥させるという方法でした。すぐに乾燥するように薄く広く少しずつだったので全く問題なく、もちろん臭いもすぐに普通の土の匂いになっていました。

若干日当たりの悪い場所だったのですが、粉砕したときに残っていたパプリカの種が芽吹き、栄養豊富な土のためぐんぐん育ってシーズン中は大量のパプリカをおいしくいただけました。

しかし、季節的に乾燥させづらいこともあります。なので今度は生ゴミ処理を優先した土を作ることにしました。

ミミズなどに食べてもらう方法もありますが、私は他の虫が湧くのが嫌なので微生物に分解してもらう方法をとりました。

あくまで自己流なので農学的に正しいかは知りませんが、うちでは十分に機能しています。

米ぬかを使ってどんな生ゴミが処理できるのか

米ぬかを使うと発酵が進みやすく、土に還す速度を速めることができます。基本的になんでもござれ。肉も魚も野菜もいけます。私の場合は後から家庭菜園の土に使うため、石灰の代わりに玉子の殻も入れています。

もちろん臭いも人によりますが腐ったようなあの嫌な感じにはならず、普通に土というか土の匂い程度に抑えられます。

そのままものを植えられるか

米ぬかを使った場合は熱を持つので、直接植物を育てるには向きません。話によると60度程度まで上がることもあるとか。肥料用か、別の鉢に移して発酵を完全に終わらせてから使うといいかもしれません。

生ゴミ処理に重点を置くために米糠を入れています。

場所はそれほど日当たりのそんなに良くないベランダですが、全く問題なしです。

米ぬかを使わない場合の土では、たった1平方メートル程度の面積に15センチほどの深さの土だけで山盛りのパプリカが収穫できました。

準備するもの

黒い土、米ぬか、あとは生ゴミ、処理したいゴミの量に応じたプランター。以上が準備するものです。頑張ってもらう微生物は空気がないといけないので、できるだけ風通しのよいものがいいです。底の方まで混ぜないなら若干の穴が空いているものか、穴をあけるかします。

まずは土を乾かす

基本的に土に余分な水を与えません。まず完全に乾かします。できれば黒い土を適当に別の鉢に薄く入れて乾かすか、一気にビニールシートの上に引き延ばすかして乾かします。

水が多いと腐る、いわゆるドブのような臭いがするようになります。というか実際に分解が早まるんじゃないかと水を与えてヘドロのような臭いを充満させてしまいました。そうなってもきちんと少量ずつ乾かしたら元の土の臭いに戻ったので良かったのですが。水を適量にするのはいつでも簡単にできるので、まず乾かす。虫を見つけたりしたら気持ち悪いようなら取り除きます。多分米糠を用いる方法だと問題ないとは思いますが、あんまり気分がいいものでもないですしね。

また、米糠を使って毎日生ゴミを入れる場合は熱を持つのでその土に物を植えても多分育ちません。育てる場合は別容器に移してしまってからにしましょう。

米糠を混ぜる

ほどほどに乾いたら米糠を混ぜます。完全に土を乾かした場合は米糠が飛ばないように軽く湿らせても構いません。ここまでですでに土は完成しています。あとは生ゴミを細かくして混ぜるだけ。翌日になるとホカホカと温かくなっていたら発酵が進んでいます。状況によっては1時間くらいですでに温かくなり始めたりしますが、あくまで楽するためなので基本は放置の方向でのんびりやるといいと思います。

ここから楽しい生ゴミ処理生活の始まりです。

生ゴミを埋める

穴を掘って生ゴミを埋めます。出来るだけ細かく刻んで土に混ぜて埋めます。表面に生ゴミが露出すると虫が寄ってくる可能性があるので、なるべく最後に土をかぶせるのがコツ。

細かく刻むのが一番面倒なので、フードプロセッサーを使うのが楽です。お勧めなのはこれ。

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ステンレスなのでステンレス石鹸の原理で魚やタマネギの臭いもあっさり落ちる上に粘りのあるものも大丈夫。容器の丸洗いもしやすい。素晴らしい。何でも掃除しやすい、洗いやすいのが一番です。氷など硬いものもいけるので私は玉子の殻も粉砕しています。土が酸性に偏りそうなので、石灰の代わりです。あとから土を菜園用に使うためですね。

こんな感じの生ゴミをまとめてフードプロセッサーに突っ込みます。

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粉砕前の生ゴミ

すると十数秒でこのとおり。回転数も無段階調節できるので色々なものに使えます。

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粉砕後の生ゴミ

ミキサーは水を加えないといけないので水分過多になり、乾かす手間や時期が必要になるのでお勧めしません。

次の日あたりに土がホカホカに温まっていたらもう処理の準備完了です。どんどん埋めていきましょう。私の場合は手を近づけるだけでもわかるほど温まっていました。

お手入れは適当に混ぜるだけ

今回の方法で利用する微生物は空気を好むので、こまめにスコップで混ぜます。こまめとはいっても気が向いたら毎日、そうでなければ数日空けたってかまいません。楽しましょう。面倒くさい、大変なのは続きません。

最初だけは掘り返すように混ぜて、あとは適当。そんなに神経質にならなくても新しい生ゴミを埋める時に表に直接ゴミが表に出てこないようにしていれば勝手に混ざっています。

そういえば混ぜてないなーと気になったときは、時はスコップをザクザク突き立てて捻ってと何度かするだけでも十分です。

生ゴミがほぼゼロになった

土を作って数ヶ月。はたして生ゴミはほぼゼロになりました。ゴミ箱に入れることが無くなったので、ゴミ袋の消費量が大幅に減り、経済的です。

また、フードプロセッサーを使っているため水分も少なく分解も早い。肉も魚も野菜も全部埋めて混ぜるだけ。他の植物の落ち葉もまとめて埋めているのでゴミはさらに減っています。

冬でも問題なく分解していますが、さすがに遅くなるようなので、空気の循環を妨げずに温度を逃さない工夫があるといいかもしれません。波板のポリカーボネートとかで蓋をするのもいいかもしれません。