最近の体温計には予測式が使われています。予測式は、計測中の温度上昇速度から実際の体温を予測する方式。それに対して、実測は予測ではない実際の温度を出したものです。
試してみるとわかるのですが、意外に差が出てしまうことがある。おそらく計り方をどこか失敗しているので、計り方の問題と言ってしまえばそれまで。しかし、失敗した状態で体温を判断してしまうのもありません。
体温計には予測と実測両方ついているものが増えてきました。テルモの体温計の説明書では、一分間で一度予測値の確定アラームが鳴り、10分後に実測の体温が表示されるとのこと。思えば水銀体温計も10分でした。
体調がおかしいのに熱がそれほどでもない時は、実測してみると熱があったということもあります。おかしいなと思ったら実測で確かめると、体調悪化を防げるかもしれません。
体温計を選ぶポイント
計測結果についてはどれでもそれほど変わりません。その他の機能で選びます。個人的には医療機器メーカーから選んでいます。
子供の体温や急ぎではかりたい時は予測式で短時間
予測式であれば15秒で計測できるものがあります。じっとしていない子供の体温を測ったり、体調が悪いときにどうするかさっと判断したいときは、こういった短時間ではかれるものがいいですね。
水洗いで清潔にしたい
衛生的には水洗いできなくても気にしなくていいとは思います。しかし、脇でうまくはかれないときは口に入れることもあるので、気分的に水洗いしたいこともあります。そういった場合は水洗いできるものを選ぶしかありません。脇の汗程度ならおそらく問題ありませんが、水道の水となるとどこから水が浸入してしまうかわかりません。
基礎体温の記録を自動でつけたい
スマートフォンやPCに測定結果を送信して自動で管理するものがあります。もちろん手動で数値を入力するのも大した手間ではないので、こういった商品の方が楽だとはいいません。
普通にはかりたい場合は結局どれがいいのか
最短を求めるなら10秒であるオムロンの婦人用体温計ですが、口専用です。15秒は水洗いの対応にはなっていない。
今のところ、20秒予測、水洗い、実測可能なテルモの体温計が最も無難な選択です。
基礎体温をPCやスマホで管理したい場合はどれがいいのか
テルモの基礎体温系の場合は、480日まで体温計内部にデータを保存できるます。データ的には十分ですが、体温計の液晶画面でデータを見るのは少し不便なのが本音。パソコンにNFCリーダー/ライターが必要です。一部のノートパソコンには初めからついています(要確認)。
公式に用意されているアプリはMacintoshで使えないので、Macintoshの人は選択肢から消えます。
対してオムロンの場合は、iPhoneならBluetooth、AndroidならNFCで送信できます。要は、スマホがあれば追加の機器を購入せずにワイヤレスで送信できます。一部のスマホにはNFCがついていないので要確認。
ウェルネスリンクという健康管理サービスの会員登録をすれば、そこで管理ができます。
「ウェルネスリンク」のご利用には、健康管理のためのポータルサイト「WM (わたしムーヴ)」(ドコモ・ヘルスケア株式会社提供)への会員登録(無料)が必要です。「WM (わたしムーヴ)」はドコモ・ヘルスケア株式会社の登録商標です。
「ウェルネスリンク」は日本国内専用です。
オムロン 婦人体温計
日本国内のみとあるので、海外からだとアクセスできる保証はありません。
誰でも使えるという点ではオムロンが一歩秀でているので、悩んだらこちらでよさそうです。