コスパ最高の空気清浄機の選び方はダイキンMC80Uタイプがお勧め

残念ながら売り切れてしまったようですが、選び方の基本は変わりません。


MC80Uは非常にコストパフォーマンスに優れた機種です。

MC80Uは最初からフィルターが5枚と脱臭フィルターが1枚入っているので、2年おきに交換にしてもよし、効果が落ちてきたと感じてきたら1年で交換するも良しと非常に気楽に交換できます。HEPAより値段も安いですからね。

昨今の機種はフィルターが10年使えるといいますが、結局はそこに至るまでにフィルタが目詰まりを起こして効率が悪くなっているので頻繁にフィルターを交換した方が効率的です。本当に高級な機種が半年に1回くらいで交換するように案内しているのはつまりそういうことです。

空気清浄機を選ぶ基準

空気清浄機を選ぶ最も重要なポイントはこの4つ。これだけ押さえておけば故障知らずで長く使える、部屋に合ったものが選べます。

  1. 部屋の大きさに合っていること
  2. 空気清浄単体の機能であること
  3. ルーバーなどの可動部分が少ないこと
  4. 構造が不自然でないこと

HEPAフィルターについてはほぼ考慮しなくてかまいません。現状出回っている正規のフィルターなら別にどんなフィルターでもかまいません。そもそも枯れた技術なのでどれを選んでも空気清浄機能については大して変わらないのが現状です。

そして必ず正規のフィルターを使うこと。正規のフィルターを使わないならそもそも空気清浄機なんかいりません。

部屋の大きさにあっていること

これはどこでも言われている大前提です。

スペック表には何畳対応と書かれていますが、利用する部屋に対して最大対応が大まかに倍程度のものを選びます。

なぜ倍のものにするかというと、スペック表には全力運転した場合の広さが書かれているからです。ずっと最大出力のターボモードで回すなんてことはしませんからね。

あのスペック表は鉄筋コンクリートか木造かなど部屋の密閉度によっても変わってきますが、普通はそれほど気にする必要はありません。

空気清浄単体の機能であること

空気清浄機には加湿機能がついているものがあります。それらは全てお勧めしません。

しかし、家庭用で販売されている手頃で大型の機種はほぼ全て加湿機能付きなので、部屋が大きい場合は選択肢がありません。その場合は加湿機能を使わずに空気清浄機能のみを使います。

どうせ使わない機能なので加湿機能に関係する水を入れるタンクなどの部分を目張りしておきましょう。さもないと、そこから空気が吸い込まれてフィルターを通さずに内側にホコリがたまってしまいます。実際にフィルタの裏側にホコリが吸い込まれていました。

もし予算があるなら空気清浄機能単体で大きい部屋にも対応しているものはあります。

加湿機能のメンテナンスは面倒くさいので避ける

空気清浄機についている加湿機能は一見便利に見えますが、実際は全くの逆です。

専用のフィルターとタンクを頻繁に洗わなければ、すぐに悪臭を放ったりカビが生えたりします。相当マメな人でないと使えません。

説明書通りの頻度でいいのははじめだけ、そのうち悪臭が発生するようになります。

考えてみてください。

タンクの中が汚れたら中を洗わないといけません。フィルターも生乾き状態が続くので当然雑菌の臭いがしてくるので洗うことになります。しかも気軽に洗濯機に放り込む訳にもいかない。

トイレのタンクや排水溝の掃除を毎日しても苦でない人なら問題ないでしょう。私は苦がありまくりです。

空気清浄機の加湿機能はあらゆる意味で部屋干しと変わらない

そんな手間をかけるくらいなら洗濯ついでにタオルを部屋干しする方が楽です。臭いが気になるなら数滴ハイターなどの漂白剤を垂らした水に浸したタオルを干せば、生乾き臭がしてくることはありません。

ほとんどの加湿機能付き空気清浄機は、フィルターに水を吸わせたものに風を当てて気化させているだけです。

それこそ空気清浄機の上に洗濯物を干しておけば全く同じです。

メンテナンスを怠ると部屋干しと同じく生乾き臭やカビの臭いがしてくるところまで一緒。

加湿器が必要だから加湿したい時

どうしても加湿しないといけない環境だったりする場合は加湿器を使わないといけません。

その場合電気代と相談しなければいけませんが、煮沸するタイプがベストです。

あとは乾きやすいフィルターに水を吸わせて風を当てるという、加湿機能付き空気清浄機の、加湿機能だけを使う物ですが、これは先ほど述べたとおり洗濯物でも干して扇風機を当てていれば代用できます。

その他のものは空気清浄機を使う利点を台無しにするのでやめておきました。

煮沸系以外の加湿器は逆に空気を汚す可能性がある

煮沸系以外はどれもメンテナンスをルーチンワークにできる状況以外ではやめておいた方が無難です。

超音波タイプは単に水を霧状にしてまき散らしているだけなので、水に含まれるものが全て飛び散ります。適当に使っていれば雑菌が、薬品を使えば薬品が飛び散ります。普通の水道水を使っていても乾けば粉状にミネラルが飛び散っています。

超音波タイプの加湿器を使っている部屋で白い粉っぽいものを見かけたら、それが水に含まれていたミネラルです。それが部屋中に飛び散っている。ということは、メンテナンスを少しでもサボった場合はそれと同じように雑菌やカビなどが飛び散っていると言うことです。

そこまでマメに掃除できる人ですか?ということですね。私は無理です。

ルーバーなどの可動部分が少ないと壊れにくい

基本的に空気清浄器は電源を入れっぱなしにします。

当然、稼働する部分であるギアもモーターも摩耗する。これは壊れやすい部分が増えると言うことです。

ルーバーや蓋が脱臭モードやホコリモードなど色々な動き方をするものは特に壊れやすくなります。扇風機だって真っ先に壊れるのは首振り部分です。

最近の空気清浄機はフィルターが10年持つといいますが、その前に本体の可動部分が壊れます。そしてその修理代が高い。

下手をすると部分修理だけで本体購入価格の半額近くかかります。新しいのを買った方が得です。

そんな可動部分ですが、稼働したからどれだけ変わるかというとほぼ変わりません。風が真上に行くのが嫌なら適当な板を立てかけるだけでも十分風向きは変わります。

そんなことよりサーキュレーターやエアコン、扇風機などで部屋の空気の流れを考えた方がよほど効果があります。

構造が不自然でないこと

普通は大きいゴミを取り除き、小さいゴミを取り除き、最後に臭いが残っていれば脱臭する、というのが正しい順番です。

あくまで脱臭フィルターは臭いを取り除くものであって、ホコリを取り除くものではないからです。

しかし、製品によっては不可思議な構造をしています。

  1. プレフィルター(大きいホコリを取り除く)
  2. 脱臭フィルター(臭いを取り除くはずが……?)
  3. HEPAフィルター(細かいホコリを取り除く)

この順番では、必ず脱臭フィルターにホコリがこびりつきます。

当然、脱臭フィルター内部にホコリ侵入しますし、効果は落ちます。

HEPAフィルターは必要か

HEPAフィルターについても実際にそこまで必要な人はほぼいません。

実際、病室レベルで空気清浄したい人以外にとってはHEPAを使おうがフィルターを使おうがどれも大して変わりません。

家に入る前に服をはたく、PM2.5や黄砂や花粉が来ているときに換気をしない、毎日ホコリが動いていない寝起きにワイパーがけと掃除機がけをすませる、エアコンを頻繁に掃除する、壁にもブラシで掃除機をかける、といったことを徹底してから考えることです。

それでも症状が悪化するようならHEPAフィルターじゃないと駄目かもしれません。

ただし、掃除機のような強烈にゴミを吸い込むようなものについてはなるべくまともなフィルターのものを使った方がいいとは思います。


結局どれがいいのか2018年6月

HEPAフィルタが使えて適用範囲も広いDAIKIN MC55Uもありますが、こちらは構造的にお勧めしません。

【ダイキン】MC554A | 空気清浄機
充実機能のコンパクトタイプ「ストリーマ空気清浄機 MC554A」のページです。空気清浄機ならダイキン。

上記の図では以下のように空気が流れます。

  1. プレフィルター
  2. ファン
  3. HEPAフィルター
  4. 脱臭フィルター

これでは、非常に掃除がしにくい、もしくは掃除すると保証が受けられなくなるファンの部分に細かいホコリがくっつきます。

プレフィルターを通り抜けてファンにくっつくようなホコリはHEPAで取り除くから大丈夫、という発想なのでしょうが、カビやダニの温床になるのでお勧めしません。

ちなみにこれらに限らず、どの機種でも使い始めは独特の臭いがします。どうしても臭いがダメならメーカーか店舗に問い合わせるしかありません。

コスパ度外視で性能を重視したい場合

維持費についても問題なく、予算がある場合はブルーエアーの空気清浄機を選びます。こちらは半年に1回のフィルター交換で結構な維持費がかかりすが、ここのを選んでおけば確実です。

絶対に空気清浄機で体の症状が改善するのがわかっている人にはそう高くはない買い物かなと。

私は今使っている空気清浄機で症状に改善が見られるのと、維持費に見合う効果が必要ではないので手をつけていません。